「育てる」ところからの食育!野菜が苦手なN君や食の細いY君が熱中して取り組んでいました!

見通しを持つ

「ポテトサラダ・カレー・フライドポテト作ろうね!」

土曜日は高学年以上のお子さん達でより自立につながる活動を行っています。その中の一つに畑の活動があります。

 第一回目の畑仕事の日、H君がはしゃぐように歌うように口にしていた言葉です。種芋を植える時にもうそんな見通しを持っているのかとうれしくなりました。

今回はジャガイモの様子を見つつ教室の玄関で育てていた枝豆の苗を植えに真田の畑に出かけました。

畑仕事を始める前にみんなで「何の野菜を育てたいか考えました」その中で夏休みに毎年恒例となっている「流しそうめん(近年は流さないそうめん)」で副菜として必ず出ている「フライドポテト」と「枝豆」を採用しました。

H君はまだそうめんの会に参加したことが無いのにすでに先を見通しているようです。

 

嬉しい予想外!ものすごい集中力で活躍するN君やY君

畑に行ってみるとなんとジャガイモの葉っぱが土の中からニョキっと出てきていました。「おおー!出た出た!」「やったー」と歓声が上がりました。しかしジャガイモの葉っぱよりも目立って青々としていたのはスギナでした。

ジャガイモに栄養が沢山行くように早速、スギナを抜くことになりました。

日差しの中しゃがんで列になって黙々と抜き始めました。

ところが10分もするといつの間にか立ち話をしたり走り回っている人が増えてきました。。まあ小学生のの集中力は15分から20分と言われていますし、慣れない作業ですからそうなるだろうなと思っていたのです。

ところが職員と一緒にY君だけが黙々とスギナをとり続けていました。

細くて疲れやすいY君。そして食べることにあまり執着がないY君の新しい素敵な一面を発見した瞬間でした。

またほどなくして枝豆の苗をポットから出して25㎝間隔で苗を植え付けていく作業を行いました。

足で長さを測って穴をあけていく人、ポットを穴においていく人、ポットから苗を出して植えていく人、空の歩とをかたず蹴る人に分かれて作業しました。

こちらも同じく最初はみんなでやっていたのですがやはり10分もすると持ち場を離れてくつろぎに行く人たちが出てきます。

ところがN君だけは大人と一緒になって初めから終わりまでずっと植え続けていました。最後の方は「もう汚れてもいいや」と地べたに座り込んでまで作業していました。

「あれ?N君は野菜が苦手だったよね」と思いました。姿勢の保持も苦手なのにどこからこんなモチベーションが生まれてくるのだろうと感心した瞬間でした。

 

「働かざるもの食うべからず」の精神?

あまりにも熱心にお仕事をしているY君やN君を見ていたら思わず口から「暑い中頑張ったから帰りにアイスを買って食べたいね」と呟いていました。

すると遠巻きにおしゃべりをしながら休憩をとっていたお子さんたちが一斉に「何をしたらいいですか?!」と一斉に駆け寄ってきました。

それを見ていた職員が「働かざるもの食うべからず、の精神だね」と笑っていました。

こどもプラス上田教室ができて間もないころから幾度となく聞いてきた言葉だったように思います。

大人だってこどもだって、食べていくためには自分の出来る事をして働く(手伝う)っていう気持ちを小さなうちから育てていくことが将来の就労につながる精神の一つだと思い大事にしてきました。

ただ単に「アイスを食べたいから手伝います」と言う気持ちだったかもしれません。それでも何も考えていなかったらこの言葉にサッと反応することはなかったんじゃないかと思った瞬間でした。

 

楽しい体験を通して「口腔過敏からくる偏食」が緩和されたら嬉しいな

教室利用のお子さんの中には匂いや触感などから防衛反応が出てしまい食べられない物が沢山あるお子さんがいらっしゃいます。

防衛反応はもともと自分の生命を守るために備わっている機能ですが、認知脳を使う事で抑制されることがわかっています。

栄養の学習、味付けや調理方法、調理体験、楽しい食卓なども有効な手段だと思います。また今回のような大自然の中での体を動かしての楽しい体験も脳の認知が「楽しい事」として受け取ってくれ食べられるものが増えることに繋がってくれたらと願っています。

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