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Archive for the ‘未分類’ Category

週刊誌の報道について

2022-12-25

週刊誌の報道についてはこちらのページをご覧ください。

 

 

 

ウォータースライダーで感覚刺激を沢山取り込み猛暑を楽しく!

2022-08-09

皆さんこんにちは!

児童発達支援と放課後等デイサービスのこどもプラス上田教室の古田です。

暑い暑い夏です!脳がとろけるようなボーっとした感覚でお困りではありませんか?

そんな時、皆さんはどんな方法で頭をシャキッとさせ、やらなくてはならない事をこなしていますか?

 

私は濃い目のコーヒーを飲んだり、冷たいものを食べたり、音楽を聴いたり、とりあえず体を動かして料理をしたり、掃除をしたりすると目が覚めてきます。

軽い運動シャワーもいいですね。

 

暑い時期は誰でも脳がシャキッとしない事が多いものですが、

とりわけ発達障害の方たちは脳機能的に覚醒のコントロールが苦手な事が多々あります

 

日によっても違いますし、同じ1日の中でも良くなったり悪くなったりが激しいです。

そのため「ちゃんと前は出来ていたのに今日は何で出来ないの?甘えているの?わがままなの?」誤解される原因でもあります。

 

さて夏休み前、うだるような暑さの中、お子さんたちがぐったりした表情で学校から帰ってきていました。

そこで急遽、事業所の庭に大きなビニールプールを設置し、涼をとりました。

 

プールに入った後は格別の表情となりその後の活動がとてもスムーズでした。

また、こどもプラス上田教室では「ひんやりタオル」というものを用意しています。「凍らせたタオル」です。

これを顔や首にあてると少しの時間シャキッと目がさえてくるのです。

 

そして夏休み直前から、恒例の水の滑り台からプールへ飛び込むことができる仕掛け「ウォータースライダー」を作りました。

お子さん達に大好評です。

 

平衡感覚刺激を正しく脳が取り込めていないと、実は真直ぐ滑り降りるってとても難しいことなんです。

 「身体を地面に垂直に保ちながら滑り降りる事がちょっと苦手だな」というお子さんは

プールだけでちゃぷちゃぷ遊んだり、

滑り台にお尻をついてゆっくり降りたり、

職員と一緒に滑ったりしています。

 

ウォータースライダーを好むお子さんは大概、大きな感覚刺激を欲しています

ですのでスライダーの上のバーを握って身体を前後にゆすって助走をつけてすごいスピードで滑り降ります。

 

前向き長座滑り、仰向け直立滑り、前向きうつ伏せウルトラマン滑り、横向き滑り等お子さんたちは色々な方法で楽しんでいます。

 

バシャーン!」と大きな水しぶきが見守りの職員を驚かせるとさらに盛り上がっていきます。

 

昨年まで恐々プールに入っていたA君も、日々のバルーン運動ブランコグルグルハンモックなどの固定遊具での感覚刺激運動の積み重ねで、

地面に垂直の姿勢が取れるようになり片足立ちができるようになり、

サッカーボールが蹴れるようになり徐々に自信をつけていた所です。

 

いつの間にか速いスピードで滑り台を滑り降りて楽しんでいます。

 

「あれ?A君去年はこんなな風に早く滑っていなかったよね?」と職員の間で話題に上りました。

 

更に「もう浮き輪は卒業だな!」と自信満々に言っているのを聞きました。

 

 

触覚刺激としての楽しみ

触覚刺激に過敏さを持ち平衡感覚の過敏さも持つB君はスライダーを早く滑り降りることはあまり好みません。

 

ゆっくり職員と一緒に滑ります。

けれどスライダーの上のシャワーが大好きで浮き輪にまたがってしばらく頭からシャワーをかぶって楽しんでいます。

 

触覚刺激も激しいのが好きなお子さんは「バシャーン!」と職員に水を跳ね飛ばしたり、水鉄砲で水をかけあったり時にはバケツやじょろで掛け合ったり、プールの水だけでなく水道の水も使ったりしながら様々な水圧や水温を楽しんでいます。

 

脳がシャキーンとするって実は脳科学なんですね。

暑くて運動をするのが嫌だなという時もウォータースライダーでお子さんたちの歓声や笑顔と共に療育的な支援をしています。

 

他にもイベントの様子などもアップしています!

是非ご覧ください!

地域でウォークラリーをしたら地図も見れ、お買い物も上手でした。

 

 

 

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地域でウォークラリーをしたら地図も見れ、お買い物も上手でした。

2022-06-14

土曜日に丸子地域でウォークラリーを行いました!

 こどもプラス上田教室のモットーの中に「歩け歩け」というものがあります。

ここ最近のウォークラリーは望月少年自然の家でした。

その前は聖高原の散策ウォークラリーでした。

その前は上田街中ウォークラリーを行いました。

お正月には初詣として白鳥神社まで歩いて出かけています。

 

身体の暑さへの「順化」もねらっています 

季節を楽しむことはもちろん、最近の狙いの中にはこれから来る暑さに体を

「順応」させる目的もあります。

軽い負荷をかけることで汗をかき、その後汗をかきやすい身体へとなっていきます。

汗をかける体になっていると身体に熱がこもってしまう事がなくなります。もちろん汗のもととなる水分摂取も大切です。

教室に通ってくるおさんたちの多くは身体を複雑に動かすことが苦手なタイプのお子さんが多くいらっしゃいます。協調性運動障害とかDCDといった診断がつく方もいらっしゃいます。

また幼少期に虚弱で汗腺をあまり発達させることなく成長された方もいらっしゃいます。

こどもプラス上田教室では、暑い季節にはクーラーなども利用しますが、身体機能そのものを徐々に整えていくことにも気を配っています。

身体を動かすことがもともと苦手なため、「苦手意識」が身についてしまい、更に身体を動かすことがなくなってしまいやすいのです。

 

中学生のA君も先日は熱中症っぽくなってしまい利用がお休みとなったばかりです。

翌日のウォークラリーとなりましたが A君は自分でも水分補給に気を配り、1日で水筒とペットボトル1本を飲み干しました。

ウォークラリーの途中で休憩時にリュックを降ろすと背中に汗をかいていました。

 

地図とチェックポイント表を持って2~3人のグループで出発

 右回りのルートと左周りのルートに分かれて出発しました。

地図を実際の道路や川の向きに回し「今どこにいるのか」を丹念に見て歩きました。

初めこそ地図の見方を職員が教えていましたが

後半はお子さんが自分で地図を回して見ることができるようになっていました。

また,道順に沿って地域の主だった会社や学校、お店、公共施設(総合体育施設、役場、消防署、福祉ステーション)橋、スーパー、地域の有名なおいしいものを売っているお店などをチエックしながら歩きました。

グループを少人数にしたことで一人一人がよく考えて行動することができました。

移動の車内では趣味の話に花が咲いていたB君も地図を見る事とチエックポイントを

探すことに夢中でいつの間にかおしゃべりも止まっていました。

中間地点のスーパーでおやつを購入するので真剣でした。

休憩地点で現金でおやつの購入体験をすると、色々なお金の学習ができました              

 中間地点のDELiCiA上丸子店さんで160円以内でおやつの購入をしました。

店内が涼しくて火照った身体にとても心地よく感じました。

「今日は暑いからきっとアイスを買うんだろうな」ぐらいに予想していたのですが、

お子さんたちの知恵は凄いですね。

「160円をめいっぱい使いきるにはどうしたらよいか」ということに四苦八苦し、

アイスクリーム・駄菓子のせんべい・駄菓子のミニガムなど数種類を購入したお子さんが数名いました。

「自分の好きなものを思いっきり食べたい」という目的でお金は使い切らないけれど

好きなお菓子を大きな袋で買うことができ満足なお子さんも数名いました。

「好きなお菓子をよりお得に買う」事に気持ちを向けている年上のお子さんが数名いました。

一度購入しようと手に取ったカフェオレを棚に戻し賞味期限が近い為赤札が

貼られて安くなっている商品と交換していたのです!

ここまでくるともはや主婦の感覚!

お金の支払い方法を見ているとこれまた様々でした。

「お財布に入っているお金全額をトレーに出す人」

「お釣りをもらうように少し多めの金額を出す人」

「お釣りが出しやすいように端数の1円を付けたして出す人」(これは日本人しかやらないそうです)様々でした。

お子さん達の買い物上手にびっくりさせられました。

こんなウォークラリーならまたやってもいいな!     

朝移動の車内で「迷子になったらどうしよう。望月は疲れたしなー」等と

あまり乗り気でなかったMさんが、おやつを食べ目的地の丸子公園に近づいてくると

「あ、あと○ポイントで目的達成」と張り切りだしました。

到着したグループからお昼ご飯になりましたが、

お弁当の時間には地域のおいしいお店「ササザワベーカリー」と

「和洋菓子さわむら」で代表者が購入してきたパンとドドンコまんじゅうを

配ると「こんなウォークラリーならまたやりたい!!」と大満足のコメントを残してくれました。

お互いのパンを半分ずつちぎって交換している姿やお弁当を食べた後に

更にパンをほおばっている姿が微笑ましかったです。

食後は公園の遊具で遊んだり追いかけっこをしたりしてから帰りました。

地域の方との交流                 

ウォークラリーの中で代表のお子さん達で「ササザワベーカリー」さんと

「和洋菓子さわむら」さんでパンやおまんじゅうを購入させていただいたときに

お店の方から「今日は何かあるんですか?さっきもお子さんたちが来てくれてね」とか

「他のお子さんたちも窓の外からじーっと覗いてくれていましたね」等と声をかけてくださいました。

放課後等デイサービスのガイドラインの中に「地域交流の機会の提供」というものがあります。

 

「障害があるがゆえに子どもの社会生活や経験の範囲が制限されてしまわないように、

こどもの社会経験の場を広げていく。他の社会福祉事業や地域において

放課後等に行われている多様な学習・体験・交流活動等との連携、

ボンティアの受け入れ等により、積極的に地域との交流を図っていく。」

 

とあります。

今まで「こどもプラス祭り」を開催して地域の方をお招きしてみよう、

地域の同じデイサービスのお祭りに参加してみようと試みてきました。

コロナ前には御柱祭りの際に地域の方からご神木の里引きにお誘いいただいたこともありました。

しかし「こどもプラス祭りに学校の友達を招待したら?」

という投げかけに「俺 呼べるやつ おらん」「特に必要を感じません」と

なんとも寂しい気持ちも味わったことがあります。

特別な機会を設けずともこのように日常の中で地域の方たちと

自然にコミュニケーションできることが一番うれしいと感じました。

 

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「ことば」の育ちについて発達段階をみとって支援しています

2022-06-05

「作り話をするS君」にどういう対応をするのがいいのだろう?

長野県上小圏域の児童福祉サービスをご利用のお子さんに関わる方たち(学校・サービス提供事業者・福祉課・発達障害サポートマネージャー・保護者様)で定期的に「支援会議」(応援会議)が開かれています。

お子さんに関わるそれぞれの分野の専門家がチームになって足並みをそろえ同じ方向を向いて応援していくための会議です。

その中で学校の先生から「S君がこの頃私に沢山お話ししてくれるんですが、その内容を聞いた高学年のお兄さんたちがそんなことあるわけないだろう!?と不穏な空気が流れてしまうんです。それは違うよね、と諭した方が良いのでしょうか!?ご家庭や事業所さんではどんな様子でどのようにされていますか?」ということが話題に上りました。

大好きな電車や車に関わる話をストーリー仕立てで嬉しそうに語るS君

「僕さ 昨日 新幹線で 東京駅に行ったんだよねー。それでホテルに泊まって帰ってきたわけ。」

「真田のおじちゃんはフェラーリに乗っていておばあちゃんはヤリスに乗ってるんだ。お母さんは○○でお父さんは△△。」

それはそれは滑らかに言葉が出てきます。本当にうれしそうに話すものですから「ほうほう、それは凄いね」と大人は聞き入っているわけです。

ところが昨日は平日の学校のある日でどう考えても東京に行くわけがないのです。

大きなお兄さんたちも「???」(ちょっと話が変だな)という顔をして聞いているのです。

「もしかして春休みとか前に行ったってこと?」と場の空気を感じて大人は助け船を出しました。

「ううん、昨日行ったんだよ。」とS君も引き下がりません。

どうやら学校でもこどもプラスでも同じような事が起きていると言う事がわかりました。

学校ではS君が教室移動でいなくなった瞬間に「そんなことあるわけなないよね」とお兄さんたちが先生に詰め寄るそうです。

身近な家族について話してくれるY君

他にもY君が「僕のお父さんは転勤で引っ越しをしたんだ」と話してくれたことがあります。「えーっそうなの?家族が離れ離れになっちゃうから大変だね。寂しいね。」と返すと「でも農協の近くの家に引っ越したから大丈夫だよ」とつらつらと話すのです。

しかし農協とY君の家は1キロほどしか離れていません。

「これはどういう事だろう?」と職員一同で考えていました。

職員研修で本の読み合わせをしたらその中に答えが見つかりました

・こういった現象は年長から小学校低学年のお子さんに多く見られること。

・話せる言葉が増えてきて「言葉でいっぱい表現したい」気持ちが育ってきたときに起こること。

・言葉で表現したいが丁度身近に感動して伝えたいことが無い時に話を作って一生懸命に表現するという発達段階があるということです。

そんな時に「こんなことがあったらいいなあ」という夢を語ることがあるそうです。

S君とY君はまさにこのタイプなのだな、と感じました。

もう一つタイプがあるそうです。

それは「注意を惹きたくて、こっちを向いて欲しいなあと思った瞬間に出てしまう作り話」です。

嘘つきと決めつけず言語が発達して経験や感動を表現できる力の土台ができた状態と受け止める

そうすることで更に言葉で伝える力が育つのでしょう。

豊かな生活経験の中で沢山の感動があればもっともっと話したいことができるでしょうし「そうか、そうか。」と受け止めてくれる大人がいればもっともっと話したくなることでしょう。

 

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「ことば」について三つの力の育ち具合を見とりながら支援しています!

2022-06-04

話す「意欲」を学んだ児童発達支援 2歳のY君

 Y君は2歳で運動も活発にできるお子さんでした。

3人兄弟の真ん中でお兄さんの真似をすることができ遊びも活発でした。

しかし、発語が少なく心配だということで入所してきました。

普段 小さな妹さんと一緒に過ごしていましたが、遊びこむと一人で黙々と遊べてしまうのであまり言葉を発する必要がなかったかもしれません。

そこでおもちゃをとって欲しい時等「おねがい」と言う要求語を教えました。

すぐに覚えましたが「がい」と語尾の二言だけを発していました。

拒否の言葉は「ややー」と発語することはもともとできていました。

ある遊びにはまったころから発語がお家でも増えました。

その遊びは「おままごと」です。

「パ・ン」「ピ・ザ」等の2音で構成される言葉をすぐに使うようになりました。

家でもよく使うようになったとの事です。

更に「構音」を学んで沢山しゃべるようになったY君       

2音での発語の語彙数が増えてきたころ舌を使った発音の言葉をあまり使わない事に気が付きました。

楽しい遊びの始まりにお母さんの許可を頂いて「スルメ」や「ガム」を噛んでみました。

お口の中でガムやスルメをレロレロと左右に動かす遊びも始まりました。

続けているうちに「シャシュシャシュシャシュショー」「シェンシェーシェショシェショ」と言葉にならない音声で「舌」を使った遊びが始まりました。

舌を使う以外の「あーいーあーいーいーえーいーえーいーえー」等の喃語も出て口の形を変えたり舌の位置や使い方を変えて音を発する楽しさが伝わってきました。

児童発達支援事業をご利用のY君は数か月と言う短い期間であっと言う間に言葉を習得し保護者様からも「安心した」と言う感想が聞かれ、間もなく保育園に入園していきました。

「聞いた音をいくつ覚えていられるか」(ワーキングメモリ)を見ながら話しかけています

前述のY君は2つの音を覚えることができていました。

この2音を合わせて「1語」の意味のあるまとまりとして覚えることができてきたときに「パン」と言えたわけです。

もちろん「構音が整って」いて「パンが食べたい」等の発語の意欲なども大切です。

=「パ」+「ン」=「パン」とイメージ→発声→発語とつながることで「ことば」が発せられるわけです。

特別支援学校のR君が小学1年生の時どんな鳥を見ても「ハ・ト」(2音)と言っていた時期がありました。

それはやがて「カ・ラ・ス」(3音)になり「ス・ズ・メ」「ツ・バ・メ」等も覚えて使えるようになりました。

R君に話しかけるときには1回に1つの項目ずつ、と支援の目標を決めて話しかけていた時期があります。

1度に沢山話しかけても覚えていられない為、話しかけた言葉の最後の方しか覚えておけず、結果として意味と言語が繋がからなくなってしまうからです。

幼いお子さんに短い言葉でわかりやすく話すのはそのためです。

R君は今では電車が好きで「う・え・だ・で・ん・て・つ・べっ・しょ・せ・ん」(上田・電鉄・別所線)と言う長い言葉も覚えました。

そののちR君は構音カードを用いて「○○先生、□□を かして下さい」という文章で話しかけることができるようになっています。

まだ「今話した言葉とその結果が明日になったり、長期的な見通しを持った結果と結びつけたりすること」は今後の課題ですし、自分の感情を伝えることは苦手な面もありますので今後の課題とし日々一緒に試行錯誤の伴走をしていきたいと考えて支援をしています。

訓練だけでは決して育つことができません。遊ぶだけでも育ちません。

「意欲」「構音」「ワーキングメモリー」に着目して好きな事を媒体に 楽しみながら体験を通してはじめて身につくと考えています。

私たちの教室ではお子さんの豊な生活経験を通して それを整理したり底上げしたりする専門知識で言語も習得していけるお手伝いをしていきたいと思っています。

 

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「育てる」ところからの食育!野菜が苦手なN君や食の細いY君が熱中して取り組んでいました!

2022-05-26

見通しを持つ

「ポテトサラダ・カレー・フライドポテト作ろうね!」

土曜日は高学年以上のお子さん達でより自立につながる活動を行っています。その中の一つに畑の活動があります。

 第一回目の畑仕事の日、H君がはしゃぐように歌うように口にしていた言葉です。種芋を植える時にもうそんな見通しを持っているのかとうれしくなりました。

今回はジャガイモの様子を見つつ教室の玄関で育てていた枝豆の苗を植えに真田の畑に出かけました。

畑仕事を始める前にみんなで「何の野菜を育てたいか考えました」その中で夏休みに毎年恒例となっている「流しそうめん(近年は流さないそうめん)」で副菜として必ず出ている「フライドポテト」と「枝豆」を採用しました。

H君はまだそうめんの会に参加したことが無いのにすでに先を見通しているようです。

 

嬉しい予想外!ものすごい集中力で活躍するN君やY君

畑に行ってみるとなんとジャガイモの葉っぱが土の中からニョキっと出てきていました。「おおー!出た出た!」「やったー」と歓声が上がりました。しかしジャガイモの葉っぱよりも目立って青々としていたのはスギナでした。

ジャガイモに栄養が沢山行くように早速、スギナを抜くことになりました。

日差しの中しゃがんで列になって黙々と抜き始めました。

ところが10分もするといつの間にか立ち話をしたり走り回っている人が増えてきました。。まあ小学生のの集中力は15分から20分と言われていますし、慣れない作業ですからそうなるだろうなと思っていたのです。

ところが職員と一緒にY君だけが黙々とスギナをとり続けていました。

細くて疲れやすいY君。そして食べることにあまり執着がないY君の新しい素敵な一面を発見した瞬間でした。

またほどなくして枝豆の苗をポットから出して25㎝間隔で苗を植え付けていく作業を行いました。

足で長さを測って穴をあけていく人、ポットを穴においていく人、ポットから苗を出して植えていく人、空の歩とをかたず蹴る人に分かれて作業しました。

こちらも同じく最初はみんなでやっていたのですがやはり10分もすると持ち場を離れてくつろぎに行く人たちが出てきます。

ところがN君だけは大人と一緒になって初めから終わりまでずっと植え続けていました。最後の方は「もう汚れてもいいや」と地べたに座り込んでまで作業していました。

「あれ?N君は野菜が苦手だったよね」と思いました。姿勢の保持も苦手なのにどこからこんなモチベーションが生まれてくるのだろうと感心した瞬間でした。

 

「働かざるもの食うべからず」の精神?

あまりにも熱心にお仕事をしているY君やN君を見ていたら思わず口から「暑い中頑張ったから帰りにアイスを買って食べたいね」と呟いていました。

すると遠巻きにおしゃべりをしながら休憩をとっていたお子さんたちが一斉に「何をしたらいいですか?!」と一斉に駆け寄ってきました。

それを見ていた職員が「働かざるもの食うべからず、の精神だね」と笑っていました。

こどもプラス上田教室ができて間もないころから幾度となく聞いてきた言葉だったように思います。

大人だってこどもだって、食べていくためには自分の出来る事をして働く(手伝う)っていう気持ちを小さなうちから育てていくことが将来の就労につながる精神の一つだと思い大事にしてきました。

ただ単に「アイスを食べたいから手伝います」と言う気持ちだったかもしれません。それでも何も考えていなかったらこの言葉にサッと反応することはなかったんじゃないかと思った瞬間でした。

 

楽しい体験を通して「口腔過敏からくる偏食」が緩和されたら嬉しいな

教室利用のお子さんの中には匂いや触感などから防衛反応が出てしまい食べられない物が沢山あるお子さんがいらっしゃいます。

防衛反応はもともと自分の生命を守るために備わっている機能ですが、認知脳を使う事で抑制されることがわかっています。

栄養の学習、味付けや調理方法、調理体験、楽しい食卓なども有効な手段だと思います。また今回のような大自然の中での体を動かしての楽しい体験も脳の認知が「楽しい事」として受け取ってくれ食べられるものが増えることに繋がってくれたらと願っています。

出しぬけに思ったことを聞いてしまうお子さんが自己紹介や質問の方法を知り良好な人間関係を築く

2022-03-15

今月から新しい先生が加わりました。
お子さん達もすぐ気がつき「だれかな?」と言った表情です。

相手の気持ちを読み取ることが苦手!特性ゆえに損をしてしまう!

A君は、「誰?」とストレートに尋ねていました。
見かけない人がいたら「誰?」と言いたくなるのはお子さん達にとって当然のことですが、、。
しかし、思ったことをそのまま言葉にしてしまうのは、言われた人にとってはあまり気持ちのいいことではないと思います。
相手が大人であればまだそのお子さんを思いやる気持ちもありますが、お友達同士だと仲良くすることが難しくなってしまい誤解されやすいです。

「まずは、自分の名前を言って「僕は(私は)、○○ですが、先生の名前を教えてください」
とか、「僕は(私は)○○です。よろしくお願いします」と伝えてましょう。
そうすれば、相手の人も自己紹介をしてくれます。」と伝えました。

療育の中で社会でのルールを覚え、経験を重ねことで特性を目立たなくする!

高学年のお子さん達には、今までに何回もこのような自己紹介の機会がありこういう挨拶の仕方が良いなどと具体的に言葉を伝え実際に言葉を発した経験によりお手本になる言葉や挨拶が身についたお子さんも多くいます。
挨拶の仕方が上手くなってきたお子さんは、質問する相手のこと、周囲のお友達のことも考えられるようになっているのでその場にあった上手な質問もしてくれます。
例えば、新しい先生が来たときは色々と知りたいので質問の嵐ですが、まだ自分中心的なお子さんは、
「先生は、なんの車が好きですか?」と自分の興味のあることを中心に聞いてしまいがちです。しかし、周りが見えてきたお子さんは、
「先生の小学校の頃はどんな遊びをしましたか?」と質問し聞かれた先生も困らない内容であったり、他のお友達にとっても応えを聞いてみたくなる質問をしてくれました。

その場にあった言葉を表出することで周囲の人との関係がよくなる!

自分の発した言葉で相手がどんな気持ちになるのかや場の空気が読みにくいのが特徴的な発達障害のお子さん達は、損をしてしまうことが多いです。
「そんな言い方は普通は言わないでしょ」というような「ふつう」とか「自然に」身につけることも苦手さがあります。
正しい言葉を正しい態度で伝えることで、一つのパターンとして体験を通して覚えてもらい、周囲の人に誤解されることが少なくなる為の療育を続けていきます。

失敗を成功に導く考え方を育む遊び~Aさんの得意なオセロを通して~

2022-03-08

      

Aさんとオセロ遊びをしたら逆転されました。その考え方がすごいんです。

Aさんはオセロが得意で、自由遊びの時間にお友達やいろいろな職員を相手にオセロをしています。

ある職員に聞くと「Aさんはとてもオセロが強くて、本気でやっても負けてしまうので、Aさんに手加減してもらわないといけないほどなんですよ」とのこと。

その話を聞いて、私は早速Aさん手合わせをお願いしました。

1回目は慣れない相手だったせいか、私が快勝。2回目は「もう1回やりましょう!」とAさんの方から誘ってくれました。

そして、その時にこんな話をしてくれました。

「負けた時は、その相手のやり方を覚えていていないとダメ、そしてうまいところを次やるときに真似するんですよ」と。

その話の通り、1回目とは違う攻め方をして、今度は見事Aさんの勝ちでした。

 

自由遊びの時間に意識している事

 

こどもプラス上田教室では毎日活動の中に「自由遊びの時間」を必ず入れています。

やるべき事が終わった後には、必ず自分で選択して選べるご褒美としての位置づけとして「おやつ」や「自由遊び」があります。

自閉症スペクトラムのお子さん達は「選ぶ」という事が苦手な方が多くいらっしゃいます。

それでも敢えて自由な時間を作っています。

それは脳科学で自閉症スペクトラムのお子さん達には「ドーパミン・セロトニン・オキシトシン」といった幸せホルモンの分泌が少なく、報酬系ネットワークが構築されにくいことがわかっているからです。

選択が苦手なお子さんにはいくつかの選択肢の中から選んでいただく用意をしますが、パターンがわかってくると自発的に「今日は○○をやりまーす」と利用前から自由遊びの時間にやりたいことを決めてくるお子さんも出てきます。

自由遊びの上級者は、その日の気分や職員、遊び道具、お友達のやっている事を見て総合的に判断して遊びを決めていきます。

それはそれはものすごい情報収集力と現実検討の力(やりたい事とそれが実際に出来るかどうか)が試されているのです。

異年齢での集団活動を長年見ていると、お子さん毎に「今 この発達段階まで成長して来たな」という事がよくわかります。

他者のやり方を見てまねる→学ぶ姿勢=人生の壁を乗り越える力

オセロひとつをとっても、ただなんとなくやるのではなく、頭をフル回転させて、新しい攻め方を研究して、それを自分のものにしているAさんはとても頼もしく、すごいなぁと思いました。
Aさんは、もうすぐ高校を卒業して社会人になります。

社会へ出たら、今まで以上にいろんなことを経験して、時には壁にぶつかることもあると思いますが、そんな時は、このオセロのように、人のやり方を見たり、新しい方法を身につけたり、試してみたりしながら、Aさんならきっと乗り越えていけると信じています。

運動遊びは文字の学習に繋がる!楽しみながら言語学習の療育を実施

2022-03-07

 

こどもプラス上田教室では日ごろから障害特性を理解するために、職員研修を行っています。先日ある本の読み合わせを行いました。その中で「文字学習をする前に生活や遊びの中でことばを一つひとつの音に分ける音節分解や音韻抽出の力を獲得して長い言葉の聞き取りや模倣が正確にできるような力を養う遊びを十分にしておくことが大切だ」と言う事が書かれていましたので早速実践してみました。

 

 話し言葉の一音一音につながる運動あそび、療育の提供

 

言葉の中の一音に対して一回のジャンプや一歩ができているだろうか?

  1. 「ことばを言いながら音の数だけジャンプする」

「とけい」は3文字なので言葉の一音に対して一回ずつ、合計3回ジャンプする。

  1. 「ジャンケンポン」→勝った分だけ進むことができる

「グー」=「グリコ」、、、「グ・リ・コ」と言いながら3歩進む

「チョキ」=「チョコレイト」   、、、「チ・ヨ・コ・レ・イ・ト」と言いながら6歩進む

「パー」=「パ・イ・ナ・ツ・プ・ル」と言いながら6歩進む

お子さんたちはリズムよく大きな声で体を動かしながら取り組んでくれました。見ていると音声と動きが合わないところも少し見られましたが、楽しそうに何度も繰り返している姿が印象的でした。ジャンケンなど勝ち負けが絡むと更に盛り上がり、相手を替えて何回も行っていました。

また、日ごろから運動遊びの順番待ちの時に行っている「しりとり遊び」も実は文字学習のもとになっていることもわかりました。

文字を読めるようになるためには

 

さて、何故このような経緯に至ったかというと、日ごろ宿題をする時に困っているA君やB君、C君など、今まで私たちなりに支援の工夫をしていましたが、学校に入って何年か勉強しても困り感が変わっていないお子さん達がいらしたからです。

今までの支援としては、読み飛ばしについては苦手な眼球運動を補うためにスリットを作って一行だけを見やすくしたり指を添えてゆっくり読んだり、文節に線を入れてみたりする工夫をしています。眼球の可動域に応じて拡大コピーをしたり縮小してみたりしました。

また眼球運動(ビジョントレーニング)にも取り組んでいます。

しかし「ずっと何かが足りない」と考えていました。

彼らは明るくて元気いっぱいのお子さん達です。言葉でのコミュニケーションも活発です。初めて会った方たちからは「このお子さん達にも障害があるのですか?」と聞かれたこともある程です。ADHDのお子さん達はとても社交的で話し上手です。アスペルガー症候群の方も話の内容が局所的になりやすい傾向はありますが、会話でコミュニケーションをとることに一見不自由を感じないお子さんたちが多いです。

ところが国語の音読では一文字ずつ読んでいて、意味を理解できていなかったり、文字を読み飛ばしてしまったり、読み飛ばしを補うために文末を想像して読んでしまったりなんとなくイントネーションが独特だったりしていました。

 

本の中では文字獲得の前提となる力として「表現力の側面」「技術的側面」「意欲的側面」の三つがあるそうですが、今回の遊びは「技術的側面」の中の一部分を補うものとして取り上げられています。

私たちの教室では「楽しく療育を行う」事を大切にこれからもコツコツとお子様たちの支援をしていきたいと考えております。

 

 

 

参考図書  「小学校までにつけておきたい力と学童期への見通し」

丸山美和子 著      かもがわ出版

 

療育の効果を上げるトークンシステム(続けるための意欲)

2022-02-14

私たちの教室に通われているÀ君はとても綺麗な文字が書けるようになりました。また、おはしで給食が食べられるようになりました。「俺とF先生の特訓の成果だぜ」と自分でも自信を持っています。
A 君は週二回のご利用です。
利用時の宿題を始める時や お母さんがお迎えにいらっしゃるまでの僅かな時間(5分程)を使ってコツコツとトレーニングを積み重ねた成果です。

A君の他にも個々の課題に向かって着々と成果を上げているお子さん達がいらっしゃいます。
バルンポリン・ハンモック・ローリングシーソーを自由時間にやっているお子さんがいらっしゃいます。
 この三つは、正しい真っ直ぐや前後、回転といった感覚を身体に教えてくれる運動遊びです。
また、同時に「見る」という活動を加えると眼の使い方が上手になります。
そして、この活動を行うと各々のお子さんのポイント帳に、こどもプラスポイントがつきます。
特典はお子さんにより様々で、プリントアウトの枚数を増やしたり、貯めていきプチブロックやペーパークラフトなどと交換したりすることができます。

システムとしては「頑張ったご褒美があるから続ける。」
なのですが、 これは社会に出たときに「仕事を続ける」という事にも繋がるのではないでしょうか。

目に見えて、理解出来る物がある為に意欲的に何かを続けることが出来ているんだと感じています。

しっかりと理解した上で続けていく事の大切さが身についているお子さん達がとても増えています。
楽しく続けていかれる事がお子さん達の力になっていく様子が、目の前でしっかりと見とれます。
沢山のお子さん達が続けられる療育としてこれからも楽しみながら続けてもらいたいと思いますし、そのためにも、支援もしていきたいと思います。

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